FUJIFILM「X-E2」の進化には、80年に及ぶ画作りの哲学が込められているのだ

11月9日に発売されるFUJIFILM「X-E2」に、ひと足先に触れることができちゃうモノフェローズ限定イベントに参加してきました

Xシリーズの新たなEvolution(進化)「X-E2」の実力(実写体験)はもちろん、その開発の経緯とこだわりについて開発者の方からお話を聞くことができました

「X-E2」には、FUJIFILMの80年に及ぶ画作りの哲学が込められているのだ



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FUJIFILMの画作りの哲学とは

FUJIFILM「X-E2」:FUJIFILM「X」が追求するもの

FUJIFILM「X」が追求するものは
約80年変わらず常に写真の原点であり、本物志向に基づいた持ち手の満足感

そして、それらから得られる
  持つ喜びと撮る楽しさであります

無駄のない機能的なデザインと操作性、そして画質

Xシリーズを手に撮影するとき、そして撮影した画を見たときの楽しさとワクワク感は、一度でもXシリーズを手に取って撮影してみた人ならば納得できるのでは?

FUJIFILM「X-E2」の進化には、80年に及ぶ画作りの哲学が込められているのだこの日、Xシリーズの開発秘話を語って頂いたのは、商品企画を担当する上野隆マネージャー
光学ファインダーを愛し(?)、カメラ開発にさまざまなこだわりを持つ熱い漢っすw
    FUJIFILM「X-E2」:「心技体」で表されるFUJIFILMの画作りの哲学

そんな「X」を創るベースにあるのが
「心技体」で表されるFUJIFILMの画作りの哲学なのだ

まるでスポーツの世界みたいだけど、FUJIFILMの場合は・・・
 心:見るものが心地よい色を出す
 技:その色を表現する技術
 体:カメラの中に具体化する
というもの

Fujifilmのそれぞれについてのこだわりを書き出すと、それだけでエントリーを分けなきゃいけないほどなんすわwww

で、ザクッと行くと・・・・(をぃをぃ)

高品質FUJINONレンズ、CMOSセンサー、そしてプロセッサーの全てが自社開発!
だからこそ、3つのデバイスの実力を出し切るべく、ベストバランスを探し求めることが可能なのだ

そうやって突き詰めるものが・・・
    「心技体」で表される『FUJIFILMの画作り』というわけ

FUJIFILM「X-E2」の進化には、80年に及ぶ画作りの哲学が込められているのだ

中でもXシリーズで撮影した画には、ほかで撮影したものとはひと味もふた味も違う不思議な湿度ある発色と立体感があって、毎回嬉しい驚きを感じるのだけど・・・ それもそのはず

現実の色(測色)と脳内で変換された色(記憶色・期待色)の差を心地よいバランスで仕上げる画像処理エンジンの開発にこだわっているからなのだ!(なんせ自社開発っすからw)

さらに、フィルムシミュレーションモードを用意することで、富士フイルムが長年培ったフィルム撮影独特の表現をデジタルカメラでも再現できちゃうんです

そうそう、上野氏によると
FUJIFILMの画作りってのは、あくまでモニターによる美しさではなく、出力(プリント)した写真が基本なんだそうな
確かに、背面液晶はもとより、モニターでもきちんとキャリブレーションされていないと本当の色は出ないもんね
Xシリーズの力を最高の状態でプリントするならば、やはり一押しは
Xプリントマイスターによる『FUJIFILM Professional Xプリント』なんだろうな
以前一枚プリントして頂いたけど仕上がりが自分が撮った写真か?と思わず見直すくらいに良かったんだよね
またプリントしてみたいもんだ(遠い目)

FUJIFILM「X-E2」の進化には、80年に及ぶ画作りの哲学が込められているのだ

Xシリーズに搭載されているCMOSセンサーは、周期性の低い独自のカラーフィルター配列を採用した『X-Trans CMOSセンサー』
「X-E2」では、さらに進化した『X-Trans CMOS IIセンサー』が搭載されております

ローパスフィルターレスのカラーフィルター配列についてはザクとは違うのだよ、FUJIFILM「X-Pro1」は大人のミラーレス!で詳しく紹介していますw

『X-Trans CMOSセンサー』の光学ローパスフィルター不要の実力を遺憾なく発揮させるためにも必要となるのが高性能のレンズというわけですな

そこで登場するのが、人工衛星から携帯電話にまで搭載される世界が認めるFUJINONレンズ!

以前お借りしたXFレンズの仲でも最軽量の「FUJINON XF27mmF2.8」でも、実際に持つとしっかりとした重さなのはプラスティックレンズを一枚も使っていないから

レンズの重さは画作りへのこだわりの証というわけ!

さらに、最高のレンズ性能を引き出すことができるよう
フォーカス調整は全群繰出し方式が採用されているんス

一般的な一眼レフ用AFレンズでは、レンズ群のうち1~2枚が前後に動いてピント合わせを行うのに対して、Xシリーズでは、レンズ構成が変わらないまま全部の玉が動いてピント合わせを行う仕組みなわけです

全群繰出し方式ってだけで、フォーカス調整時のレンズ移動量が半端ないのに、全群ガラス玉の重いレンズとあれば、どうしてもオートフォーカス時に時間がかかるもの
確かに「X100」が発売されたころには、今なら笑い話になるくらい遅かったんだとか;;

それでもフォーカシングによる、レンズ群の位置変化がないことを選び、全群繰出し方式を採用した開発陣の潔さがスゴイと思いませんか?

FUJIFILM「X-E2」の進化には、80年に及ぶ画作りの哲学が込められているのだ

もちろん、少しでもAFスピードを上げるために、XFレンズではトルクが大きく起動性能に優れたDCコアレスモーターを採用していますが、「X-E2」ではさらに『加減速サーチ機能』を搭載することでスピードをアップしています

この『加減速サーチ機能』については、「X-E2」だけでなく、ファームウエアのバージョンアップで「X-E1」をはじめ古いモデルについてもオートフォーカス速度が向上するようにアルゴリズムの変更としてリリースされています

古いモデルにもリリース提供とは・・・この姿勢、なかなかできないことだと思うっす

FUJIFILM「X-E2」と「X-E1」の違い

FUJIFILM「X-E2」の進化には、80年に及ぶ画作りの哲学が込められているのだ

さて、気になるのはやはりFUJIFILM「X-E2」と「X-E1」の違いっすよね
見た目は、実はあまり変わっていません
特に前面から見た感じなんか、モデル名の記載以外は区別がつかないほどw

でも実はいろいろと変わっているのであります

1. CMOSセンサーが進化!→『X-Trans CMOS IIセンサー』
  AFが像面位相差AF+コントラストAFとなりました

2. 画像処理エンジンが進化!→『EXR Processor II』
  「X-E1」に搭載されているのは『EXR Processor Pro』
  新型の『EXR Processor II』では処理速度が2倍以上になり
  レスポンスがアップしました

3. 露出補正が違う!→『±3まで使えるように』
  「X-E1」では±2まででしたが、±3まで設定できるように

ほかにも連写スピードが上がったり、動画性能が上がったりしています

FUJIFILM「X-E2」の進化には、80年に及ぶ画作りの哲学が込められているのだ

そうそう、「X-E2」には顔きれいナビ(顔検出AF)も搭載されました

また、操作系でも背面にある操作ボタンの位置が若干見直されて変更されています
中でも自分的にはAEロックとAFロックボタンが分離されたことが結構嬉しいことだったりします
それから天板にあるFnボタンにWiFi機能が割り当てられました

仕様の違いを解りやすいように表にまとめてみました

「X-E2」「X-M1」「X-E1」主な仕様比較

modelFUJIFILM X-E2FUJIFILM X-E1FUJIFILM X-M1
有効画素数1,630万画素
撮像素子23.6mm×15.6mm(APS-Cサイズ)
X-Trans CMOS IIセンサー、原色フィルター採用
センサークリーニング:圧電素子による超音波方式
23.6mm×15.6mm(APS-Cサイズ)
X-Trans CMOSセンサー、原色フィルター採用
センサークリーニング:圧電素子による超音波方式
撮影感度(標準出力感度)AUTO(ISO6400まで設定可能)
ISO200~6400(1/3ステップ)(標準出力感度)
拡張感度設定:ISO100 / 12800 / 25600
感度設定:AUTO/ISO200~6400(1/3ステップ)(標準出力感度)
拡張感度設定:ISO100 / 12800 / 25600
感度設定:AUTO/ISO200~6400(1/3ステップ)(標準出力感度)
拡張感度設定:ISO100 / 12800 / 25600
液晶モニター3.0型(3:2)TFTカラー液晶モニター
約104万ドット(視野率約100%)
2.8型低温ポリシリコンカラー液晶モニター
約46万ドット(視野率約100%)
3.0型(3:2)チルト式TFTカラー液晶モニター
約92万ドット(視野率約100%)
連写約7.0枚/秒(連続記録枚数:JPEGは約28枚、RAW/RAW+JPEGは約8枚)
約3.0枚/秒(連続記録枚数:JPEGはカード容量一杯まで、RAW/RAW+JPEGは約8枚)
約5.6枚/秒でJPEG記録時連続30枚、RAW/RAW+JPEG記録時連続10枚
約3.0枚/秒でJPEG記録時連続50枚、RAW/RAW+JPEG記録時連続10枚
最速 約6枚/秒または約3枚/秒
動画Full HD 1920×1080 60p/30p 連続最大約14分まで
HD 1280×720 60p/30p 連続最大約27分まで
1920×1080ピクセル/1280×720ピクセル(24フレーム/秒)
音声付き(ステレオ)
※連続最大29分まで
1920×1080 30p 連続最大約14分まで
1280×720 30p 連続最大約27分まで
記録メディアSDメモリカード/SDHCメモリーカード/SDXCメモリーカード(UHS-I対応)
電源充電式バッテリーNP-W126(リチウムイオンタイプ)

「X-M1」で搭載されたチルトモニターについては見送り というのも、Eモデルを選ぶ人は、光学ファインダー派が多いということと、本体の厚みが増えることは好まないという傾向にあるからだそうな なるほど納得です

FUJIFILM「X-E2」で撮影してみた(実写篇)

FUJIFILM「X-E2」の進化には、80年に及ぶ画作りの哲学が込められているのだ
▲23mm f/2.8 ISO800 1/100s +1EV(マクロモード):絞り優先

この日のモデルを務めてくれたのは廣瀬永(はるか)さん
お天気が不安定だったこともあり、五反田にあるFUJIFILM本社内での外光を使った室内撮影となりました(全てJPG撮って出し、クリックするとオリジナルファイルもご覧頂けます)

さすが「XF23mmF1.4 R」、f/2.8まで開けると、かなり面白い感じに背景がボケてくれます

FUJIFILM「X-E2」の進化には、80年に及ぶ画作りの哲学が込められているのだ
▲23mm f/4 ISO800 1/58s +1EV:絞り優先

日差しが弱くなってきたので+1のままで撮影したのですが、ISO感度を800に上げているのを忘れてました
思った以上に白飛びしちゃった一枚です<自己責任;;
それでもこの立体感は悪くないかなw

FUJIFILM「X-E2」の進化には、80年に及ぶ画作りの哲学が込められているのだ
▲23mm f/2.8 ISO800 1/250s +1EV:絞り優先

紗々さんもブロガー(カメラマンか?)として参加
後ろからモデル撮影の様子をパパラッチさせて頂きましたw
右側に人が入っているのは素人の悲しさ 多人数でのモデル撮影だと焦ってしまって構図にきちんと気が回ってませんwww

FUJIFILM「X-E2」の進化には、80年に及ぶ画作りの哲学が込められているのだFUJIFILM「X-E2」の進化には、80年に及ぶ画作りの哲学が込められているのだFUJIFILM「X-E2」の進化には、80年に及ぶ画作りの哲学が込められているのだ
▲60mm f/4 ISO800 1/56s -0.7EV:絞り優先

こちらは「フィルムシミュレーションBKT」撮影してみたものです
レンズは「XF60mmF2.4 R Macro」

デフォルト設定のままで撮影したので、フィルムシミュレーションの選択は左の写真から「PROVIA / STANDARD」「Velvia / VIVID」「ASTIA / SOFT」です

「フィルムシミュレーションBKT」を利用すれば、一回シャッターを押すだけで、こんなに印象が異なる写真が楽しめます

作例として紹介した写真以外にも撮影した写真をflickrに置いていますので、ご興味のある方はそちらをご覧ください

発売後は、「X-E2」をお借りする予定ですので、今回とはまた違う撮影を楽しんでみようと思っております
よろしければモニター日記のほうもお付き合いよろしくお願いしますw

今回はFUJIFILMさん、ならびにWillViiさんのおかげで、発売前の「X-E2」に触れることができました ありがとうございます!

17660-1572-293706

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