バリアングル液晶モニターを搭載した「Nikon D5000」
2009年4月14日に発表された直後から注目しているデジイチ(デジタル一眼レフカメラ)なんですが、なんと!
モノフェローズのセミナーで、発売前ながら触れることができました!!!
「Nikon D5000」の開発秘話や使い勝手なんぞを2回に分けてご紹介したいと思いヤス
D90と同じ撮像素子ってことは…D300と同じ!?
「D5000」は、「D90」と同じイメージセンサー(撮像素子)を搭載してヤス
「Nikon(ニコン)の「D90」がやってきた(笑)」ってエントリーで紹介したように「D90」は、「D300」と同じ撮像素子っすから…
ってことは、「D5000」はDXフォーマットの最上位機種「D300」の目(撮像素子)を持つってことじゃないっすか!
フラッグシップ機(D300)と同等ってことぉぉぉ!!??
それがボディ8万円前後で購入できるって…良いんですか?>ニコンさん
確かに、素人でもこのレベルがサクっと撮影できるのも納得
▲ 40mm F6.3 1/30s ISO-1100 絞り優先 +0.3EV (4/26 17:40撮影)
原寸画像はコチラ
ボディはコンパクトに!!! D60とほぼ同じ
自前のD60と記念撮影したのが上の写真
前回「D90」を使った時に感じた<すご~く良いカメラだけど、ちょっと大きいのが…>とネックだった『サイズ』が「D5000」では解消されております
「D5000」は「D60」とほぼ同じサイズなのだ
カメラ本体の厚みが少し大きくなっている点ですが…
バリアブル液晶が搭載された関係で、カメラ背面とファインダー部で若干の段差が付き、通常のファインダー位置ではファインダーを使う際に液晶部分に肌が接触するということで、あえてファインダーを下げ、背面の段差を無くしています
その結果、若干ですが「D90」に比べ、ファインダー倍率が低下する結果になっています(D90 ファインダー視野率96% 倍率0.94倍. D5000ファインダー視野率95% 倍率0.78倍)
自分はファインダー利用時に液晶を意識しないでいいデザインになってる方が嬉しいのでOKっす
それ以上に撮りまわしや携帯性が上がったのが 何よりGOODだ
ただ一点だけ気になったのが、ホールディング性
グリップ部が少し浅くなった感じでホールディング性が下がったような気がしないでもない ガシっと持てる深さのほうが好みなんだけどなぁ
でもこれは自分の手がデカイせいかもしれませんが…
下開きにこだわったバリアングル液晶
「D5000」の製品発表で話題だったのが、ニコンのデジタル一眼レフとしては初、『バリアングル液晶モニター』を搭載したってこと
しかもヒンジ位置が下!!! ここには自分も喰いついた部分なんだけど…
このヒンジ位置に決まるまでも、様々な葛藤があったのだそうな
結局決めてとなったのは
被写体と画面の視線がずれない
ホールディング性が阻害されない
操作性を継承したい(変えたくない)
と、いかにもニコンらしいコダワリの結果 さすがだねっ!
このバリアングル液晶の搭載により、今まで撮れなかったものが撮れるように
そして、より簡単に撮影を楽しめるように なったわけっす
こんなアングルでも撮影OK
『鬼の品管』と闘う勇者たち
さて、ここでちょっと「D5000」からちょいと離れて、今回開発秘話をお話してくださった3人の開発者をご紹介~(笑)
田澤昌:商品企画 渡部剛:メカ開発担当 大貫正夫:電気開発担当のお三方です
「D5000」開発において、ニコンが誇る『品質管理部(鬼の品管)』の厳しいチェックをクリアすべく戦った勇者たちであります
この3人を始めとする開発チームによって、『本物のよさを軽快に楽しもう!』をコンセプトのもと、デジイチ初心者が使いやすい、究極の入門機ともいえる「D5000」が開発されたわけっすな
作成されたモックの一部
機構動作確認用にと、こんなスケルトン稼働モデルも作成されております
ここで、店頭でも確認できる勇者のエピソードをひとつご紹介
「バリアングル液晶」の取り回しで、どうしても背面にアーチ状のこすれ線が発生することがわかったときにD5000開発チームがとった行動は…
こすれ線を目立たなくするために、その部分を削りデザイン化して目立たないようにするデザイン変更でした
しかしこれが判ったのは、既に金型を発注した後のこと
普通なら、それは経年劣化ということで処理しますよね?
でも、
傷が付く可能性が高い部分には、傷が付いても目立たないようにするべし!
という「鬼の品管」の教えが身にしみこんでいるニコンマンには、そのチョイスは浮かびません
で、どうしたかってぇと
D5000開発チームは金型を再作成しちゃったんすわ 考えられん!!
(金型作製ってめっちゃお金がかかるんす)
長く愛用して欲しいという『愛』のなせる技というか選択!
こんな風にアーチ状のデザインひとつにも ニコンの製品へのこだわりが溢れているのであります
いやぁ熱いというか デザイン全てに理由と歴史があるわけっすな
店頭でぜひ「D5000」に触れることがあったら思い出してやってくだせぇ(笑)
追加された『SCENE』モード
撮りたいシチュエーションに合った設定をサポートしてくれるシーンモード
実はこれも開発の段階では、50種類もの案が出てしまい「19」まで絞りこむのが大変だったという開発者の汗と涙が隠されて生まれた機能
ご存じの通り、ワールドワイドに展開するニコンではあるけど、開発者として絶対に譲れなかったのが「桜」と「紅葉」のシーンモード
<だって桜は日本の心だから>だそうなっ(笑)
この桜と紅葉のシーンモードは、海外モデルにも「Blossom」「Autumn colors」として搭載されております
実際撮影会では、この多彩なシーンモードも用いて撮影してみたので、それは次回の記事でご紹介
D5000の本体写真や撮影した写真はこんな感じっす
Nikon D5000 on Flickr
Sampleの文字が(笑)
Nikon D5000 Review on Flickr
D-Movieの機能もアップしております
Nikon D5000 D-Movie Review
Nikon Rumorsあたりで『内蔵ストロボをスイベル機構にしてバウンス撮影に対応?』って噂もあったけど、それは見送りになってるみたいっす
D5000が目の前にあるってことで興奮しすぎて質問するの忘れてた<ダメじゃん、自分
これについては、次機種に期待っ!!
体験会、非常に楽しかったけど 動画が撮影できる機種なだけに できれば一脚の貸出なんぞがあれば嬉しかったかも …なんて贅沢すぎ!?
Nikon D5000 機能がわかるビデオっす
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まわりぶろぐ (HAMACHI!さんのD5000記事)