EPSON本社で「PX-5V」を体験してきやした
キャッチコピーは『カメラを選ばない、カメラに選ばれるプリンター』
「EPSON PX-5600」以来のプロセレクション体験！
さらに使いやすくなったA3ノビプリンターに触れてめえりやした
A3ノビをプリントできるラインの過去のモデルの記事はこちら
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3つのコアテクノロジーが支える高画質プリンター
「PX-5V」は、ぶっちゃけプロ向けの商品 それというのも･･･
プロや写真愛好家が求める性能を持っているからなんス
プロや写真愛好家が欲しいのは『自分の色を思い通りに表現できるプリンター』
忠実に色を再現してくれたり、滑らかな階調、そして様々な質感・サイズの用紙へ印刷したいわけ
それに応えてくれるのがエプソンの『プロセレクションシリーズ』なのだ
もちろんコンシューマー向けのカラリオも優秀ではあるんだけど、プロ向けはさらにその上
「PX-5600」でのモノクロ印刷でもわかるように、実に精微な色再現をやってくれるのであります
ではどこがどう凄いのかといいますと･･･
「PX-5V」は、3つのテクノロジーで、階調性・色再現域・粒状性・光源依存性といったプリントの仕上がり具合を左右する部分に卓越した色生成技術を持っているプリンターなのだ
「PX-5600」でも触れたけど、搭載されているLCCS（論理的色変換システム）が凄い！
「LCCS（LogicalColor Conversion System）」ってのは、LUT（Look Up Tabel）を作成する技術のこと
PC上で扱う画像データ（RGBデータ）を、プリンタのインクに対してどのようなバランスで調合すれば 理想的な色表現ができるかを司るパレットテーブルを作る技術ってわけ
8色インクで何と184京通りもある組み合わせから 階調性・色再現域・粒状性・光源依存性がそれぞれ最適になるように論理的に計算しているのだ
もちろん採用されている8色インクにも秘密が･･･
「K3インク」と呼ばれる3種類のブラックインクが、ブラック一色のプリンターに比べ豊かで繊細な階調性を実現！
「ビビットマゼンタインク」を加えたことで、再現が難しいブルーやバイオレットといった領域の再現域を広げてるのだ
最小インクドットサイズが2plにまで進化、より緻密に
さらに「PX-5V」では、最小インクドットサイズが2plにまで進化
この『pl』ってのはインクジェットプリンターでは、印刷に使われるインクの大きさをあらわすのに使われていて、1plは1兆分の1リットルのこと
この値が小さく（インクの粒が小さく）なると･･･
当然粒状性が低減して、より緻密な印刷ができるようになるのだ
インクの粒が小さいほど印刷に時間がかかるはずなんだけど、3plの「PX-5600」よりも印刷スピードはアップしているんだよなぁ･･･ エプソンのMSDT（マルチ・サイズ・ドット・テクノロジー）恐るべしｗｗ
「PX-5V」では、顔料インクの粒子1粒1粒をグロスオプティマイザ（高密度透明樹脂）でコーティングして印刷してるんだって！（PX-G5300やPX-G930も同様）
このコーティングで何が変わるかってえと･･･ それは光沢！
さらに、これまでインクがほとんど載っていなかった明るい部分をグロスオプティマイザで埋めることで、プリント表面を平滑化してくれ、光の乱反射を抑えることで光沢性がUPするんだと！（印刷のとき、白い部分ってインクが載らないんだよね）
つまり、紙の地色が出ないのだ！！！
実際に地色が異なる用紙に印刷したものを見せて頂いたのですが、確かに地色が出てなかったっす これには正直驚いたなり
でも光沢が苦手という人や あえてマットに仕上げたい写真もありますよね
そんな場合でも大丈夫！ドライバ上でグロスオプティマイザのON/OFFは可能ですのでご安心を
ユーザビリティも大幅に改善！用紙セットも簡単に
「PX-5V」は大容量インクカートリッジを採用！
そして以前は差し替えて使っていたファットブラックとマットブラックを同時装着が可能になりやした
作品に合わせて、ブラックインクをドライバで使い分けることができるようになりました
前と違っていちいちカートリッジを交換しなくて済むのだ！
「PX-5600」はヘッドの上にカートリッジを収納していたけど、「PX-5V」は独立したカートリッジボックスに変わっています
このほうが交換も楽だし、重さでヘッドがぶれる心配がなくて安心かも
「PX-5V」を使って今回一番感激だったのが、用紙セット・印刷が簡単、スムーズになったこと
前面給紙に対応したんす！！
「PX-5600」では、手差し印刷の裏技に発砲スチロールとガムテを用いると言っていたほど、コツが必要だった用紙のセット（爆）
「PX-5V」では、まったくの『無問題』！ 問題ナシっす
ちなみにドライバソフトはこんな感じね
出力する用紙サイズや給紙方法を設定しているところ
こちらはユーザー用紙設定画面ね
白フチの大きさを変更しているところ
で、実際にプリントなわけですが･･･
前面LCF操作パネルが、次の操作をガイドしてくれるので、マニュアル不要で快適に使えます
また、「カラリオ EP-803A」同様、PCを介さなくても操作やメンテナンスが可能っす
紙厚のある用紙でも前面からの手差し給紙だから簡単にまっすぐ給紙されヤス
（従来通り背面からの給紙も行なえヤス）
前面給紙に対応したことで設置スペースもコンパクトになったのだ
背面にスペースは写真のようにわずかで済むっす
しかも無線LANに標準対応！ さらに設置場所を選ばなくなりやした
背面もスッキリしたデザインです
天面がフラットになったので、印刷した作品を置くこともできるようになったっす
シャーシもかなり変わったのだ
「PX-5600」に比べフレーム剛性がアップして、より安定性が高められていヤス
ただそのぶん、約2.8kg重くなって15kgになったけどさｗｗ
PX-5VとPX-5002、PX-5600との主な仕様を比較してみやした
| 機種 | 高画質がさらに進化。ユーザビリティも大幅に改善された、四切/A3ノビモデル | エプソンのコアテクノロジーが結集したフラッグシップモデル | VMインクテクノロジーで色域拡大を実現した、A3ノビモデル |
|---|---|---|---|
| PX-5V | PX-5002 | PX-5600 | |
| インクタイプ | 8色顔料 | 8色顔料 | 8色顔料 |
| ビビッドマゼンタインク | ○ | ○ | ○ |
| K3インク | ○ | ○ | ○ |
| LCCS | ○ | ○ | ○ |
| 最小インク粒サイズ | 2pl | 3pl | 3pl |
| 給紙 | 前面・背面給紙 | 背面給紙 | 背面給紙 |
| ネットワーク対応 | 有線/ 無線LAN標準対応 | 有線LAN | 有線/ 無線LAN対応(オプション) |
| 用紙サイズ | L判～A3ノビ縦 | L判～A2ノビ縦 | カード～A3ノビ縦 |
| 出力解像度 | 5760dpi×1440dpi | 2880dpi×1440dpi | 5760dpi×1440dpi |
| インターフェイス | Hi-Speed USB×2 | Hi-Speed USB×1 | Hi-Speed USB×3 |
| 印刷スピード(L判) | 約37秒 | 約63秒 | 約38秒 |
| ランニングコスト(L判) | 約19.2円 | 約20.4円 | 約19.2円 |
| CD/DVD レーベルプリント | ○ | × | ○ |
体験会では参加した皆さんの素晴らしい作品に魅せられてしまった
さすが「写真愛好家向けプリンター」体験ブロガーイベントｗｗ
もっと写真を勉強しないと；；；
カメラマンの吉田繁氏によるトークセッションのお話は別で･･･
今回体験した「PX-5V」、発売日以降ですがモニターとしてお貸しいただける予定なので、実際に自宅に届いた際には、またいろいろと使い勝手をご紹介したいと思っております
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