「劇的3時間SHOW」田口 浩司が語る「アニメコンテンツPの仕事術」

へいへい、行ってきやしたよぉ 「劇的3時間SHOW」!!

今年1個めの参加は10月6日(火)、アニメコンテンツプロデューサー「田口 浩司」氏の3時間のライブトークイベントでやんした

#市川氏も当選してたんだけど 体調とスケジュールの関係でパスったのだ(T_T)

田口 浩司とは

「劇的3時間SHOW」田口 浩司が語る「アニメコンテンツPの仕事術」

まずは田口 浩司氏について ちょっち紹介しときやすね
本人曰く、アニメコンテンツプロデューサーとして紹介されているが、コンテンツプロデュースのひとつの形としてアニメを手がけているという話らしい

スクウェア・エニックスの営業部・ソフトウェア事業部・マーチャンダイジング部の役員を経て、現在は出版事業部・音楽出版事業部・宣伝部を担当(まぁこの経緯については今回は紹介しないけど、エニックスお家騒動を詳しく知りたい方はWikiでも見てけれ(^^;)

ソフトウエア事業部時代には、ドラクエを手がけヒットさせたゲーム屋でもあるんす
(なので、当日会場への登場はドラクエのBGMが使われておりました(笑))

2003年「鋼の錬金術師」のアニメ化をプロデュース後、スクウェア・エニックスが保持するコンテンツ(コミック)から「ソウルイーター」や「黒執事」等、多くの作品のアニメ化を手がけヒット作を次々と生み出してらっしゃいます

現在放映中のものだと・・・
 「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」
 「夏のあらし!?春夏冬中?」
 「天体戦士サンレッド(第2期)」
 「DARKER THAN BLACK -流星の双子-」
などがある

第一部:出版サイドから見たアニメビジネス

トークショーは二部構成で進められ・・・
第一部ではゲーム屋時代に手がけてきた作品の紹介で口開け、その後、コミック屋となってから手がけた作品を交えながらの『出版サイドからのアニメビジネス』について語る90分となりました

田口氏が考えるプロのコンテンツプロデューサーとは
 ①創りたいものを創る
 ②だけど儲ける

これができる人を言うそうです

そらそうだわな! 創りたくないものを創ってもモチベーションは上がらない
でも、創ったはいいが赤字じゃダメなわけっすよね

手がけたアニメはすべて黒字!

田口氏のお話で「すげぇ」と思ったのが『手がけたアニメはすべて黒字』という点

ただし、あくまで出版社として『黒字』だってことね

出版社サイドから見たアニメの支出と収入は以下のとおり
 [支出] 提供料
 [収入] 原作印税(本編&MD)
     アニメ化による関連書籍の販売利益

支出の部分にある[提供料]というのがいわゆるアニメの制作料だったりTV放映料だったりするのですが、これは最近はやりの製作委員会で分担することになるわけですわ

で、採算ラインという話になると・・・
例えば420円のコミックの場合で言うと、出版社の利益はザクっと150円くらいになるらしい

で、ポイントはアニメ化したとき、提供料をペイする増版部分が確保できるかどうかが損益分岐点なわけっす
どのくらい発行部数が伸びれば、いいかを独自の視点で計算するわけですわ
そこまで伸びそうにない場合は、提供料を他の企業(グッズメーカー等、他のスポンサー)と分担すると・・・

つまりは、アニメ化によるコミックス売上への波及効果を想定した予算内で参入するわけなんですな なるほどそこの読みの精度がブレなければ「赤字」はないわな
(ちなみにハガレンの1年の放映料、5億なんだと!)

「劇的3時間SHOW」田口 浩司が語る「アニメコンテンツPの仕事術」

ちなみに「黒執事」は、放送前60万部/巻だったものが、放送後は100万部/巻まで伸びたそうな

スクエニの場合は、「アニメ→コミカライズ」ではなく 「原作(雑誌連載)→アニメ化→部数アップ」という流れなんですね

もっとプロのコンテンツPが必要!

日本の世界戦略については、国策も含め歯がゆい部分もあるようで・・・

とにかく「プロのコンテンツプロデューサー」が不足している!と訴えてらっしゃいました
つまりは儲かる仕組みをしっかり組み立てるプロがいないってことかな

田口氏としても、海外でのコミックやMD販売をもっと盛り上げたいらしいけど、国毎の版権の問題や販売環境の違いなどで伸び悩んでいるのは確か

(今年2月にも、米国大手コミックス出版取次ぎが、日本のコミックやアニメの取扱いをかなりの数停止したニュースもあったしね)

そこで!
なんでも2009年10月から半年間、試験的にPSP向けの有料コミック配信サービスを行うらしいっす(なるほど、PSPなのね(笑))

ほかにも なぜ今再び「ハガレン」なのか など 興味深いお話が続くのですが、それはまた後で書くっす

第二部では、ゲストも登場して盛り上がったしね


とにかく「劇的3時間SHOW」、楽しませてもらいました
さてあとは 佐藤可士和さんの聞きにいかな・・・

「劇的3時間SHOW」公式ホームページ
http://geki3.jp/index.php

「JAPAN国際コンテンツフェスティバル」
http://www.cofesta.jp/
 
 
関連ページ:
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